【SM・USUM】受けループ構築論(後編)
どーも。らっこまるです。
受けループ構築論(後編)は、受けループを組むために必要な受けポケモンの紹介です。
各枠毎に、おすすめ順に紹介していきたいと思います。
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受けループ構築論(後編)には載せきれなかった準一線級の受けポケモンたちについて、受けループ構築論(番外編)を書きました。是非そちらもご一読ください笑
【各論(ポケモンの選び方)】
水枠:>>>
ドヒドイデ
現在の水枠でぶっちぎりのおすすめ。強すぎる。難点は火力が低いことだけ。
役割対象:
利点:
・物理も特殊も両方固いので、ガルドやルカリオなど型が読みづらい相手にも安定する
・黒い霧による起点回避
・トーチカによる攻防一体
・毒々必中、毒菱によるサイクルへの負担
・一撃で落とされることはほぼない
・再生力で半永久に受け出し可能
難点:
・火力が低すぎて身代わりが割れない
ヤドラン
かつての水枠最強。現在もドヒドイデの完全劣化ではないが、やはり対応できる範囲は劣る。地面に隙
を見せたくない場合や、水枠に炎技などを採用したい場合に。
役割対象:
利点:
・物理耐久は化け物
・急所ワンチャンを許さない
・超・炎・格闘技が打てて、火力も高い
難点:
・特殊弱点ですぐ死ぬ
ヌオー
優秀なタイプに「天然」という優秀な特性で、最強か?と思うが数値が足りない。
役割対象:
利点:
・天然による積み対策
・地面タイプで、ボルチェン回避や地震打点あり
難点:
・耐久値が足りず、等倍が受け切れない(リザXの逆鱗、バシャの飛び膝、ルカリオのインファ、クチートのじゃれ、ガルの捨て身等)
・草技による役割破壊に弱い
ブルンゲル
ORASの頃には、ガル・バシャ・ルカリオという受けル殺しに滅法強かった。現在は、ガルが数を減らし、雷Pバシャなどが増えたため、役割対象が減ってしまった。
役割対象:
利点:
・鬼火で能動的に火傷にできる
・ゲンガーから逃げられる
・呪われボディで常にワンチャン
難点:
・数値が足りず、ゴリ押しに弱い
草枠:>≧>>
カプ・ブルル
GFが極めて強く、PT全体で地面耐性+残飯効果が得られるので、構築の幅が広がる。また、守り神s最強であり、草枠でありながらテテフ対策にもなる。超おすすめ。
役割対象:
利点:
・GFでPT全体の補助
・妖タイプで、悪竜の一貫切り
・ほぼ全ての型のテテフに安定
・GF下だと無振りでもかなりのパワー
難点:
・相手も地面耐性+回復で突破困難になることあり
・相手も草威力アップで受け困難になることあり
モロバレル
フシギバナと役割がほぼ同じだが、バレルの方がサイクルに強いことから、ややおすすめ。
役割対象:
利点:
・再生力により半永久的に受け出し可能
・イカサマ、クリスモ、胞子による起点回避
難点:
・数値が足りず、積み技によるゴリ押し(vsギャラ、マリルリ、ボルトなど)に崩されやすい
フシギバナ
バレルと役割がほぼ同じだが、フシギバナは、炎氷に弱くなく、耐久値や火力が高いのでタイマンに強いが、サイクルで費消しやすい。
役割対象:
利点:
・耐久値が高く、火力も高いので、タイマン性能高い(vsギャラ、マリルリ、ボルトなど)
・地震打点があり、ゲンガーやドランにワンチャン
難点:
・主な回復手段が光合成であり、PPが少ない上に天候に左右される
ナットレイ
草枠でありながら、ゴツメ枠や鋼枠を兼ねることができる。逆に、草枠なのに自力回復できなかったりするのが難点。鋼枠としての採用ならありか。
役割対象:
利点:
・テテフに勝てるので、鋼枠を節約できる
・ステロによりサイクルに負担をかけられる
難点:
・不意の炎技で死ぬ
・草枠なのに回復手段として残飯が必須
オーロット
個人的推しメン。役割対象への遂行能力は高い。ただ数値受けができず、汎用性が低い。
役割対象:
利点:
・特性「収穫」により、運に左右されるものの半永久に受けられる
・ゲンガーに捕まらない
・草枠でありながら鬼火で火傷を入れられる
・呪いで起点回避できる
難点:
・数値が足りず、汎用性が低い
・はたき落とすで機能停止
悪(追い打ち)枠:>>
バンギラス
追い打ち枠ではぶっちぎりのおすすめ。カスタマイズ性が高く、何かのピンポイント対策として採用価値が高い。
役割対象:
利点:
・ゲンガーを一撃で葬るパワー、気合い玉を耐える耐久、吠えるによるキャッチも可能で、ゲンガー対策としては最高
・メガで運用すれば剣舞以外の両リザに勝てる
・地震を採用すればドランやアゴに勝てる
・アシパ無効なので、吠えると合わせてバトンパ対策に
難点:
・弱点が多く、回復技もないため、あっさり死ぬ
®ベトベトン
USUMでリサイクルを習得し、本格的に受けルの仲間入り。毒悪という独自の耐性で、守り神sに強いのがポイント。
役割対象:
利点:
・ゲンガー+テテフ対策という希有な存在
・技範囲が広い
・クリスモで起点回避も可能
難点:
・ゲンガーを一撃で倒すためにはA特化する必要があり、耐久値はかなり落ちるため汎用性低い
ブラッキー
追い打ち枠というよりも、追い打ちを覚えられる物理受けとしておすすめ。ただ追い打ち枠としても物理受けとしても中途半端。
役割対象:
利点:
・精神力により、グロス、ガル、ドリュなどに安定
・願い事、癒やしの鈴、挑発などでサポート能力高い
難点:
・一撃でゲンガーを仕留められない
※ゴースト等によるゲンガー対策について
追い打ち枠を設けると、ゲンガーを逃がさず倒すことができます。
しかし、ゲンガーに道連れられると、残り2対2の闘いになり、特に有利ではありません。
また、追い打ち枠にビビってゲンガーを出されなかった場合、追い打ち枠が腐り、2対3の闘いにされることもあります。
そこで、「ゲンガーから逃げられる物理受け」+「ゲンガーに強い特殊受け」でPTを組み、ゲンガーを無視して、3対2の闘いに持ち込む対策があります。
「ゲンガーから逃げられる物理受け」とは、
・ゴーストタイプ
・「トレース」持ちのポリゴン2
・「スキルスワップ」持ちのクレセリア等
・「綺麗な抜け殻」を持たせる
などのポケモンです。
これらのポケモンでPT全体を固めてしまうのもいい対策だと思います。
鋼枠:>>>
ヒードラン
鋼枠としては一番のおすすめ。受けル殺しに強いので、ピンポイントの対策に。役割破壊地面技に弱いので、ブルルと組ませると強い。
役割対象:
利点:
・リザXY両方に勝てる
・流行りのアゴにも強い
難点:
・地面4倍で、不意の地震やめざ地で死ぬ
テッカグヤ
テテフ対策の鋼枠としては一番のおすすめ。役割破壊めざパでやられることがないので、まず負けない。しかし、役割が集中しやすく、高速回復技がないので、運用がシビア。
役割対象:
利点:
・10万持ち以外のテテフに安定
・地面対策も兼ねられる
・放射でツルギ対策もできる
・宿り木によるサイクル補助が可能
難点:
・耐久が中途半端で、高速回復技もない割に、役割対象が多くて過労死しやすい
ハッサム
鋼枠では唯一高速回復技(羽休め)を覚えるのが優秀。また、鉄壁による物理受けも。しかし、役割破壊炎技に弱い。
役割対象:
利点:
・鉄壁や剣舞などの優秀な積み技や、羽休めによる高速回復
・とんぼでゲンガーから逃げられる
・バレパンという受けルに珍しい先制技
難点:
・不意の炎技ですぐ死ぬ
その他物理受け:>>>>
ポリゴン2
非常に汎用性が高い物理受けとしてとりあえず採用して損がない。受けルではトレースがおすすめ。
役割対象:
利点:
・トレースが優秀(威嚇を入れる、ゲンガーから逃げる、毒羽グライを完封、ボルトの電気Z受けなど)
・半端な特殊技なら受けられる
・豊富な特殊技を覚えカスタマイズ性高い
難点:
・持ち物が限定され、ゴツメや回復アイテムを持てないため、サイクル戦に弱い
エアームド
かつての最強物理受け。現在も狙いを定めれば十分強い。
役割対象:
利点:
・地面枠にとにかく強い
・ゴツメ+挑発でひたすら相手に殴らせる
・ステロでサイクルに負担をかけられる
難点:
・テテフに勝てず、鋼枠としては他のポケモンが必要
ヤミラミ
個人的推しメン。物理耐久値は中途半端だが、特性が極めて優秀。受け枠でありながら受け枠に強く、vs受けルに強くなる。
役割対象:
利点:
・鬱陶しいカバ、ナットを完封
・メガ前は、先制鬼火、先制自己再生ができる
・ゲンガーから逃げられる
難点:
・耐久値が高くなく、ゴリ押しに弱い
クレセリア
耐久値だけなら化け物。また、スキスワが優秀。ただ、サイクルで体力を費消しやすい。
役割対象:
利点:
・スキスワで、特性依存ポケ(マリルリ、ガル、マンダなど)をつぶす、ゲンガーから逃げる、ボルトを受けるなどが可能
・一撃では死なない
難点:
・回復ソースが月の光だけで、PPが乏しく、天候にも左右される
カバルドン
地面枠でパワーもあるのが優秀。ステロを撒けて、欠伸や吹き飛ばしなど起点回避もできる。ウツロイドと組ませるとオシャレ。
役割対象:
利点:
・ステロ→欠伸or吹き飛ばしでサイクルに負担をかけられる
・地震打点があり、氷の牙も優秀
・ボルチェンのサイクルカット
難点:
・耐性が微妙で、等倍技(リザXの逆鱗やバシャの飛び膝など)でゴリ押される
その他特殊受け:>> >
グライオン
これまでの物理受けとしての役割が下がり、慎重羽休め型として蘇った。受けルで辛くなりがちなドランに強いのが優秀。
役割対象:
利点:
・毒々玉という誰とも被らないアイテムで自動回復
・毒状態により状態異常に対する耐性
・特殊も物理もなかなかの耐久
・ギロチンワンチャン
難点:
・特殊も物理も微妙な耐久
・ギロチン運ゲー
ヌケニン
不思議な守りにより、強い相手には無限に繰り出せる。完封できる相手に選出できれば、積み技も完全無効。但し、役割破壊技に弱く、サポートも必須。
役割対象:
利点:
・有効打がない相手に対しては無限に後出し可能
・受けル殺しのボルトやデンジュモク、ルカリオなどを封殺
・ゲンガーから逃げられる
難点:
・ステロで死ぬ(ヤミラミのサポート必須)
・砂や霰で死ぬ(防塵ゴーグル必須)
・ゴツメや鉄棘で死ぬ(攻撃すら許されない)
・役割破壊めざパで死ぬ
ハピナス ラッキー
かつての最強特殊受け。現在も特殊耐久の高さは化け物だが、使用率上位の守り神sやボルトに安定せず、非常に使いづらくなった。アゴが流行ったことで再び採用価値が高まったか。ハピとラッキーのいずれを使うかは、火力を求めるか耐久力を求めるか。
役割対象:
利点:
・特殊耐久は化け物、その他大勢の特殊ポケモンを完封
・ステロによるサイクルへの負担、癒やしの鈴によるサポート
・地球投げという安定したダメージソース、冷Bや放射など豊富な特殊技
・スキスワによるゲンガーからの逃走
難点:
・レヒレに挑発ではめられ、コケコにボルチェンで逃げられ、テテフにショックでやられ、守り神sに安定しない
・ボルトの格闘Zでやられる
ウツロイド
安定しないが、両リザに勝てる上、ボルトには確実に勝てるので、その2体が苦しい時にピンポイントで。カバと組ませるとオシャレ。
役割対象:
利点:
・ステロ、毒菱でサイクルに負担
・受け辛く、威力も高い特殊岩技が打てる
難点:
・物理耐久が低く、リザXに後出しが安定しない
その他メガ枠:>>
ゲンガー
最強の誤魔化し枠。どんなポケモンにも勝てるが、どんなポケモンにも安定はしない。一枠余らせる構築ができれば積極的に入れよう。
役割対象:全部
利点:
・滅びと道連れで全てのポケモンに対応
・腐ることがなく、構築の穴も全て保管
難点:
・安定して勝てない
・ループできない
チルタリス
独自の耐性で物理・特殊両方固いため、両リザに安定。身代わり貫通技や起点回避技もあり、痒いところに手が届いたりする。
役割対象:
利点:
・ハイボによる身代わり貫通
・コットンガードによる急速要塞化
・黒い霧、滅びの歌による起点回避
・妖タイプで、悪竜の一貫切り
難点:
・環境にはびこる妖鋼に弱い
ラティアス
ボルトに強いメガ枠。バシャにも強いので、その2匹の対策ができておらず、メガ枠が余っていれば。
役割対象:
利点:
・リフレクター、光の壁などで後続サポート可
・瞑想を詰めば幅広い特殊受けが可能
・ミラータイプでオシャレにオニゴーリ対策可
難点:
・環境にはびこる妖鋼に弱い
【おわりに】
とりあえずおすすめの受けポケモンの紹介は終わりです。
一線級で使えるメンバーに限定したつもりなので、本当はもっとたくさんの受けポケモンが存在しており、私のボックスは受けポケモンで溢れています。
受けループは、ある意味で、
「採用率の高くないポケモン」
「採用率の高くない技」
にも改めて焦点を当てる素晴らしい構築ではないでしょうか笑
「受けループは現環境では厳しい」
と言われていますが、新たなドヒドブルルという仲間が増えたり、慎重羽グライが開発されたり、受けル側も進化を続けていると思います。
今後は、また受けループを布教できるように、レートを頑張りたいと思います。